日本共産党高槻市会議員団|市政資料No.449.2017

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1面

3月議会 一般質問

中村れい子

五領地区の産廃処理施設計画に反対

都市クリエイト株式会社が、産業廃棄物の焼却炉の建設を計画。処理能力は1日94・8トンで、24時間の連続運転、年間300日稼働します。建設予定地の横には農地や住宅が広がり、小学校や幼稚園、保育所など子どもの施設が10カ所もあり、反対の声が急速に広がっています。

建設予定地は市の計画に反する

 『総合戦略プラン』では「良好な住環境の確保と地域の活性化に取り組む」としています。
 『都市計画マスタープラン』は、 桧尾川以東の高槻東区域について「河川と農地、集落が調和した良好な田園風景が広がっており、これらの保全を図りつつ、市民が自然に親しむ場としての活用」としています。
 これらの計画からもこの地域に産業廃棄物の焼却施設を建設することが適切でないことは明らかです。市は、見解を問われ「地域の皆様のご意見や状況を十分踏まえ、判断することが重要と考えている」と答弁しました。

住民合意が必要

 五領地区のほとんどの自治会が計画に反対を表明し、反対署名は、1カ月余りで2万を超えています。住民の合意なくして、建設計画は進めるべきではありません。
しかし、3月20日に行われた説明会で、事業者には住民が反対しても計画を進める姿勢が見られました。事業者の姿勢について、市は「事業者には住民の意見に十分耳を傾けるように言っている」と答弁しました。

産廃焼却炉建設への住民からの要望

 対策協議会の意見書には1日24時間、年300日稼働し、1日に70台、産業廃棄物の収集車が出入りすること。周辺の環境は大気や水質、土壌、騒音など、悪くなることはあっても、良くなることは、あり得ないこと。また、環境基準は守られても、人体に有害な物質が、排出されることに変わりはなく、絶対に安全であるとは、現在の科学技術を持ってしても、断言することはできない、としています。 市はどう受け止めているのか問われ「子どもたちの健康被害や農作物への影響などを心配し、建設に反対する声が多く寄せられている。市として、貴重な市民の声として大切に受け止めている」と答弁しました。
 中村議員は、質問の最後に、「住民の方は今の環境を守りたい、この地で住んで子育てしたいというその思いで、動かれている。市民、行政、議会が協力し、一緒にとりくむことが必要」と訴えました。


公立幼稚園・保育所の
統廃合、民営化(案)示される

 民間事業者への引き継ぎについて、他市では、様々な基準を設けています。中村議員は引き継ぐ1年前から、保育士を派遣してもらうことや引き継ぐ民間保育所の保育士の勤務年数など、細かく基準を設けることを求めました。「子どもへの影響が最小に抑えられるように、配慮することが大事」と主張しました。