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2012年 No.399 1面(10月25日発行)

9月議会 一般質問

中村れい子

社会保障改悪

保育基準引き下げる 子ども・子育て新システム

児童福祉法24条 第1項で市町村が保育を実施しなければいけない保育の実施義務は残りました。しかし、第2項では、保育所以外の認定こども園や家庭的保育事業などの保育が認められるようにしました。

保育所以外での保育が認められれば、地域型保育事業、小規模保育、家庭的保育、居宅訪問型保育など、多様な形態の施設が併存する事になります。

それぞれに異なる基準が設定されます。特に地域型保育では、ビルの一室でも保育が可能な小規模保育や家庭的保育など、保育基準が緩和されます。このことは、国際的にも低水準の現行最低基準を下回る条件での保育を容認することになり、子どもの安全面から見て問題です。

民間(認可)保育所への建設補助廃止

 施設整備の補助金がなくなれば、認可保育所の整備がいっそう困難になります。さらに、民間(認可)保育所への委託費の支給についても「当分の間」となっており、先行きが見えないものになっています。現在、建設費を国が2分の1、自治体が4分の1負担しています。財政的支援なしでは、全国1万カ所以上の、民間保育所を担ってきた社会福祉法人が「全てつぶれてしまう」とつよく危惧しています。

 


ムダな大型公共事業の推進

新名神「見直し区間」の建設中止を

4月1日、凍結されていた新名神「大津~城陽、八幡~高槻」間の工事を凍結解除しました。ムダな高速道路を造らない事を前提にした道路公団民営化に伴い凍結されていました。高槻・八幡間は約10㎞、建設費は3547億円。今回、高速道路の工事再開の費用は全国で、3兆8000億円を超えます。

鵜殿のヨシへの影響

新名神は、淀川河川敷にある「鵜殿のヨシ原」の上を横断します。鵜殿のヨシは、平安時代から雅楽の篳篥(ひちりき)のリードがつくられている貴重なヨシです。宮内庁も明治以降、鵜殿のヨシだけを使っています。ヨシの育成に大事な環境を守ることを要望しました。


上牧地域へ市バス路線延長
の条例改定される

来年4月に市バスの運行路線を上牧地域まで延長するため、9月議会で運行地域や運行距離を変更する条例改定が提案されました。

高槻維新とみんなの党が条例に反対

高槻維新の会はこの新路線に反対するものではないとしながら、若い人にとって利便性が不十分。また、この路線で必要とする車両3両に対して10両増やす根拠があいまいと反対。本会議では、高槻維新の会、みんなの党が反対しました。

市バス決算

市民のための公営交通としてさらなる
努力を求める

9月11日、本会議の市バス決算について、中村市議が昨年の市バス職員による売上金窃取事件の記述が無く、反省の弁も述べられていないことを指摘。市民生活を支える公営企業としての認識をただしました。

決算特別委員会では、事件について、各議員から全容解明を求める質問があり、委員から付帯決議の提案がされ、全員一致で承認されました。付帯決議は、「公営バスという使命を全うするため」再発防止、全容解明と改善の取り組み状況や結果を公表することなど6項目にわたって改善を求めています。

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