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2012年 No.396 2面(7月12日発行)

社会福祉協議会 会計決算報告の質疑

中村れい子

高齢者 支えあい事業へ市の援助を

高齢者支え合い事業は65歳以上の一人暮らし高齢者が対象の見守り支援です。登録している高齢者が多い地区と少ない地区があります。また、高齢者支え合い事業に登録されていない高齢者への訪問、見守り支援が必要な世帯への個別援助活動を実施している地区は10地区(24地区中)。対象者は1人から1095人と大きな差があります。

 この活動は地域の方のボランティアで成り立っています。活動する人を増やすためにも、市が積極的に関わって援助するよう要望しました。また、高齢者支え合い事業への登録を増やすために、65歳以上の方に送られている「介護予防のためのお知らせ」と一緒に、この制度の紹介をするなどの提案をしました。

 居場所づくりとなる「いきいきサロン」は、「遠くて行けない」という声があります。市は「自治会、地区福祉委員会との協動の仕組み作り」を考えると答弁。多くの場所で集えるよう市の支援を求めました。

当時の発電所は廃止されていましたが、市は、04年、市のシンボルとして、最も利用可能な自然エネルギー、小水力発電の普及をかかげます。07年、市役所や植物栽培施設など市施設への供給と東京電力への売電を目的とする小水力発電所「元気くん1号」を、2010年には「同2号」、2011年を「同3号」を建設しました。1号、2号の発電で先述の市施設は電力自給26・5%(2010年度)を実現しており、将来約90%を目標にしています。

高齢者・障がい者支援である 
     日常生活支援事業の充実を

大阪府社会福祉協議会から委託され、地域で生活ができるように、金銭管理や通帳、はんこの預かりなどの支援をしています。事業の負担を国・府・市でしていますが、府は橋下知事の時に減額しています。2011年度から、府が減額した不足分を市が負担しています。 府が勝手に補助金を削減すれば、地域での生活を支える事業継続も大変になります。補助を元に戻すよう府への要望を求めました。


生活保護の事務手続き誤り

6月15日、精神障がい者への加算額の認定を誤って支給していたことが報告されました。多く支給していたのは83件、約4241万円。認定もれが21件で約1189万円です。障がい者手帳は2年で更新されます。その確認が不十分だったことなどが原因です。

 多く支給した金額は、返還を求められます。多い人で100万円を超すケースもあり、最低生活費の中から返還するのは大変厳しい状況です。一方、認定もれは過去にさかのぼって支給されません。生活保護受給者への影響を考えるとあってはならないことです。

学校・幼稚園の耐震化の
 全体スケジュールが発表される

すべての学校園施設の耐震2次診断が終了し、大まかな耐震化スケジュールが示されました。「耐震性に満たない」とした、IS値0.3未満は小学校89棟、中学校44棟、幼稚園19棟。2次診断でIS値の低い校舎のある学校から実施設計が順次おこなわれています。

 耐震改修工事は2010年度に中学校1棟。2011年度には小中学校7校9棟が完了。今年度は15校15棟で実施予定です。

市営バス不明金に ついての報告

市営バスの売上金4100万円が不明となっていることを今年5月に発表し、市は弁護士2名、特別調査員を配置し内部調査をおこなってきました。

事情聴取の結果、3名から売上金を抜き取っていたとの申告があり、着服額は合計約2400万円。2122万円が返還され、残りは分割などで返還される予定です。また、データのない2年以前の分1100万円も認めています。職員3人を懲戒免職処分とし、市は22日、府警高槻署に被害届を提出しました。

市民の財産である市バスの売上金を詐取するという行為は、許されないことであり、まだ分かっていない不明金の解明が必要です。市は、外部の特別改革チームを立ち上げ徹底した改革を行うとしました。市バスは、採算がとれない地域でもバスを走らせる福祉的な役割があります。この本来持っている役割を果し、二度とこのような事がないように私たちも全力をつくします。

 

 

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