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2011年 No.387 1面(10月25日発行)

9月議会 一般質問

新たな保育所建設の計画をつくり待機児解消を
豪雨対策、遺跡を活かしたまちづくりについて

中村れい子議員

保育所の待機児解消について

 50人以上待機児がいる市町村では児童福祉法に基づき「保育計画」をつくらなければなりません。高槻市では2005年3月に策定しました。「保育計画」の保育所整備基本計画での待機児予測は少なすぎたために、今年3月に見直しがされています。それによって、保育所の増改築、建設により2010年4月には90人、2011年には166人の入所定員を増やすなど、建設時期も早めて定員増に努めてきました。それでも保育所に入所ができない子どもは今年4月時点で134人です。しかし、保育所建設の計画は、後、一ヶ所で終了の予定です。

 年度途中、特に秋以降の入所はかなり厳しい状況で、いつでも誰もが保育所に入所できるよう、新たな保育所建設計画を策定し、認可保育所建設で待機児の解消を求めました。
待機児童数2011年134人。4月時点の数字。他2004年142人、2008年76人、2009年78人、2010年166人

豪雨対策について

 高槻市の土砂災害の危険箇所は161ヶ所あり、このうち整備が完了しているのは2010年度現在で26ヵ所。大阪全体では要対応箇所1837ヵ所に対し、整備済みは520ヵ所です。このままでは、数十年かかることが予想されます。この間、国は2000年度に1兆676億円だった災害予算を今年度は2086億円、国土保全予算を1兆8770億円から6748億円へ削減。国や府に予算の増額を働きかけるよう求めました。

河川改修について

3年前に女瀬川からの漏水があり、府が対処しました。しかし、芥川、桧尾川はまだ安全対策がされていません。漏水があれば外から見てもわかりますが、堤防内部に水がたまっている状況だと目視ではわからず大変危険です。その対策はいつになるかわからない状況です。府全体で河川改修に必要な予算は240億円です。府は年間8億円から3億円しか予算化していないため整備に30年から80年かかります。府に芥川、桧尾川の早期改修を要望するよう求めました。

宮本雄一郎議員

遺跡を活かしたまちづくりについて

昨年8月にNPO法人文化財スタッフの会と市の協働で「遺跡をめぐるバスツアー」が実施されました。市内の遺跡をつなぐ「歴史のネットワーク化」計画は2002年3月策定の「今城塚古墳整備基本計画」に具体的なルートが示されています。ハニワ工場公園、安満遺跡、埋蔵文化財センターはバス停近くにあり、市バス路線を組み合わせせた取り組みとして充実ができます。

 案内スタッフ付バスツアーの企画、市バス路線の活用、幅広いニーズに対応した豊かなメニューの企画などを求めました。

環境影響評価制度の改善を

高槻では、大型店舗の出店にあたっては国の大規模小売店舗立地法とは別に、独自の環境影響評価条例でより細かい手続きが定められています。

環境への影響の調査手法が示される環境影響評価方法書は専門用語が多く分かりにくく、周知方法は市役所の環境保全課と支所への配置とホームページに掲載するだけです。方法書の次に作られる環境影響評価準備書では、簡単な言葉になおされた要約書が作成され、配布されます。

 方法書でも要約書を作り、回覧板や公民館への配置など早い段階からの住民への情報公開・意見聴取を求めました。

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