バックナンバー<2010年>  

2011年 No.384 1面(7月14日発行)

京大農場「跡地」は、サッカースタジアムではなく
弥生時代の遺跡をいかした緑の芝生公園に

 八丁畷町の京大農場一体は弥生時代の集落遺跡が発見されており、重要遺跡部分は、国が今年2月7日に史跡指定しています。今後、京大農場が移転する予定で、その跡地利用は大きな課題です。国が史跡指定した部分は、史跡公園に、残りは国土交通省の事業で防災公園として整備することが決定しています。今年度、その整備の基本構想策定に向け検討がおこなわれます。

 現在、整備の方向性を行政内部の委員会で、文化・芸術系、スポーツ系施設、自然のまま緑を残す、の三つの方向で検討中です。しかし、問題点として、①方向性を行政内部だけで決定すること②施設を建設するのは100億円以上の大規模な事業であり、周辺道路の整備では、立ち退きなどがあれば、億単位以上の市負担があること、③このことを周辺住民に説明していないこと、などがあります。

 日本共産党は今年度の代表質問で、京大農場跡地は「(史跡をいかした)緑地として整備を」と求めました。続く、7月6日の総務消防委員会で「サッカースタジアムは市民にどうしても必要なものではない」「周辺の住民は立ち退きなどで人生が大きく変えられてしまう」と批判。検討の進め方についても、「検討状況をオープンにし、市民全体で論議すべき」と強調しました。

 

地域包括支援センターの体制拡充

 地域包括支援センターは要支援1、2の人の介護予防プランの作成や、介護相談を行っており、高槻市から委託された社会福祉法人が委託料で運営しています。

 介護相談件数の推移の画像高齢化が進むなか、介護に関する相談が年々増加し、センター発足(06年)当時の約2倍になっています(左表)。また、高齢者虐待など、相談内容も複雑化し、業務量が多くなっています。

 市は、相談へのきめ細かな対応のため、補正予算で主に軽度の相談を担当するケアマネジャーを各センター1人増員し、専門職である保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーがより複雑な介護相談に専念できるよう、体制を拡充します。日本共産党はきめ細かな対応のため「委託料を増やすべき」(2010年10月22日決算特別委員会)とくり返し求めていました。

 

原子力発電から自然エネルギーの転換を

国への意見書、採択へ

 福島第一原子力発電所の事故収束へ、日本の研究者・技術者の知恵と力を総結集することが必要です。同時に福島の事故は他人事ではありません。福井県の高浜原発から高槻までは75キロしか離れていません。事故が起きれば、甚大な被害が及びます。同意見書は、二木洋子議員(無所属)の提案で、14日の本会議で採択される見込みです。日本共産党は同趣旨の意見書を準備していましたが、調整をし、同意見書を共同提案します。

国への要求項目

  1. 自然エネルギー(再生可能エネルギー)の開発と普及、促進、低エネルギー社会への移行のために、最大限の取り組みをすること。
  2. 既存の原子力発電所の安全確保と災害対策を強化するとともに、老朽化した原子力発電所の運転中止に向けて取り組むこと。
  3. 原子力発電所の安全対策を強化するために、原子力安全・保安院の経済産業省からの分離・独立ならびに権限強化を行うこと。
次へ ボタン
●著作権:日本共産党高槻市会議員団 
Eメールアドレス:shigidan@jcp-takatuki.jp
〒569-0067高槻市桃園町2-1 
市役所内TEL:072-674-7230FAX:072-674-3202